Solar Sharing for Farmers 次世代農家のためのプラットフォーム

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組織づくり 2022.03.08

市民ネットワーク千葉県様

市民ネットワーク千葉県様

2021年12月20日、生活クラブ生協の組合活動から始まった女性主体のグループ「市民ネットワーク千葉県」のみなさんが匝瑳ソーラーシェアリングを視察。グループのメンバーで千葉県議会議員の伊藤とし子さんに、ソーラーシェアリングについてお話をお聞きしました。

市民ネットワーク千葉県とは、どんな団体ですか?

そもそもは生活クラブ生協の組合活動が発端で始まったグループで、ほとんどが女性で構成されている団体です。自分たちの暮らしを変えていくには、人に頼むのではなく自分たちで政策提案をしていくことが一番の近道ということで、グループから議員を出してきました。
「台所から暮らしを変える、政治を変える」というスローガンで、環境問題や食の問題など様々な課題解決に向けて活動をしています。

今回この匝瑳メガソーラーシェアリングに視察に来た経緯を教えて下さい

今、国が進めている「2050年までに脱炭素社会を作っていく」という政策において、私たちは再生可能エネルギーを進めていく立場。それを如何に実現していくか、実際に現場を見ることが必要だということで、今回視察に来ました。

この発電所を運営している市民エネルギーちばの東さんとは、ソーラーシェアリング事業をはじめる前からの長いお付き合いで、彼がこの事業をスタートする時に、私たちが行う「元気ファンド」という新規事業立ち上げの支援活動に手を挙げてくださったというご縁があるんです。

事業が成功して、しっかりと地域に根付いた活動をしているというお話を聞いたので、市民事業として行なっていく上でのお手本として、実際に見て、私たちもどこまで取り入れることができるのか、勉強していかなければいけないと思っています。私たちは政策提案をしていく上でも、こういう取り組みにしっかりと予算配分するようにという要望を出しているので。

東さんがソーラーシェアリングを始めた頃のことは知っていたのですが、今日来て初めて、今はここまで大々的にやっているということを知りました。ただの太陽光発電じゃないということ、あくまで農業を主体としたコラボレーションなのだということで、政策として進めていきたいと強く思いました。

今後、ソーラーシェアリングにどんなことを期待しますか?

ただ山を切り開く、乱開発のソーラーパネルによる太陽光発電ではなく、耕作放棄地を利用し農業を再生できるというところにすごく期待をしています。
現在日本では離農される方も多く、耕作放棄地も増えてきています。農家の方の高齢化や、代替わりして作る人がいなくなってしまったというような状況で、新規就農者の方々が参画し、繋がりながらやっていく。それが次のステップになるんですね。

新規就農者の方々は、有機農業をやりたいとおっしゃる方がすごく多いんです。千葉県において、有機農業へ舵をきることはなかなか難しかったのですが、これが大きなきっかけになると思っています。「有機米、有機農産物を学校給食に」という動きが今、全国的に広がっていますし、そういったところにもとても期待しています。

お話:県議会議員 伊藤とし子さま(佐倉市・酒々井町選出)
https://blog.goo.ne.jp/lynmiu_2011

市民ネットワーク千葉県
https://chiba-kennet.com/

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