ソラシェア総研が展開する次世代農家のためのプラットフォームSSF

FAQよくある質問

ソーラーシェアリングの基礎知識

私にもソーラーシェアリングはできますか?

ソーラーシェアリングは、農地に関わるいろいろな人が取り組むことのできる事業です。①「農家さん(地主)が自分の土地で耕作しながら発電事業も行う」というのが標準的なパターンですが、それだけではありません。②「地主、耕作者、発電事業者が、それぞれ別の人」という場合もあるし、③「農家さん(地主)が自分で耕作しているが、発電事業は別の人が行う」、④「地主は土地を貸しているだけで、耕作と発電事業は別の人が行う」、⑤「地主が発電事業を行うが、耕作は他の人が行う」ということもあります。

それぞれのパターンの特徴は……

①:手続きが比較的ラクで、金融機関からの融資も受けやすい。農業委員会の許可も得やすい。
②:大規模なソーラーシェアリングに多い。たくさんの人が関わるので地域活性化に結びつく。
③:発電事業をやりたい人と協力して、発電設備の地代を得ながら営農できる。
④:土地がなくてもソーラーシェアリングに本格参入できる。耕作者と発電事業者は法人である場合が多い。
⑤:農地の有効活用をしたいと考える地主さんに最適。農地を守りながら収益アップを実現できる。

監修:馬上丈司
illustration: Tomoyuki Okamoto
text: Kiminori Hiromachi

ソーラーシェアリングの導入例

事例1:相続した土地に

父が3年前に他界し、2反ほどの農地を相続しました。長男ですが、実家を離れてサラリーマンとして働き、家も購入していたため実家に戻ることはできず、かといって長年父が頑張って維持してきた農地を手放すことも憚られたため、どうしたものかと悩んでいたところに、ソーラーシェアリングの存在を知りました。日頃から環境問題について興味があり、また小学生の子供が2人いるので、食の安全についても家内とよく話題にしていたので、自分にできる取り組みとして、また相続税対策としても有効だと考えて導入しました。営農については近所の知り合いに委託している形ですが、田植えや稲刈り、畑の収穫時には、子供も連れてお手伝いさせていただいています。今年の稲刈りは子供の友人家族も参加して盛り上がり、毎年恒例のイベントになりそうです(笑)。

埼玉県所沢市(神奈川県座間市在住)
農地面積2,000㎡
設備容量100kW(50kW×2)
導入年月日2020年7月
導入費用約2,500万円
年間売電収入約350万円
パネル下で育てている作物米、白菜、大根、じゃがいもなど
地権者本人
発電事業者本人
営農者委託

事例2:代々受け継ぐ農地に

代々農家ですが、私の代から兼業でやっています。米1町歩、畑5反ほどですが、畑部分にソーラシェアリングを導入希望です。米所として知られる地元ですが、後継者は少なく、農地は耕作放棄地としてどんどん荒れていっており、そうした流れに諦めムードも根強い状況です。過疎化も進み産業も乏しいのですが、なんとか地元を盛り上げるためにも私の代が頑張らねば、という気持ちで一念発起しました。保守的な土地柄だけに賛否両論、色々意見が出ると思いますが、仲間もいますし、収量も以前と遜色なく、資金面がうまく解決できれば、ゆくゆくは田んぼにも導入したいと考えています。

鹿児島県伊佐市
農地面積15,000㎡(うち導入希望面積は5,000㎡)
設備容量250kW(50kW×5)
導入希望年月日2022年10月
パネル下で育てている作物白菜、大根、じゃがいもなど
地権者本人
発電事業者本人
営農者本人

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