Solar Sharing for Farmers 次世代農家のためのプラットフォーム

reportレポート

取材 一般社団法人エシカル協会 森敏

電力と作物のエシカルな消費を体感する 「養育の場」としてのソーラーシェアリング

電力と作物のエシカルな消費を体感する 「養育の場」としてのソーラーシェアリング

 2021年12月20日、千葉県匝瑳市にあるソーラーシェアリング発電所「THE 土と太陽の発電所Soil & Sun」で、太陽光パネルの下で育った大豆の収穫が行われた。このソーラーシェアリングは、一般社団法人エシカル協会が中心となって同年夏に立ち上げたものだ。

 エシカルとは、もともと英語で「倫理的な」という意味の形容詞で、ここでは「人や地球環境、社会、地域におもいやりのある考え方や行動」を指す。エシカル協会ではこの「エシカル」の本質について自ら考え、行動し、変化を起こす人々を育みながら、そうした仲間と共に「エシカルな暮らし方」を幸せのものさしとした持続可能な世界の実現を目指し、活動を行っている。

このソーラーシェアリングは、エシカル協会、農業法人Three Little Birds、ハチドリ電力の3社が合同で運営し、そこにコーディネーターとして市民エネルギーちばが参画している。
 彼らが売電業者として選んだのは、ライフラインへの自然エネルギー供給を進めるボーダレスジャパンが運営するハチドリ電力。その理由として、協会が推進している活動と、ハチドリ電力が社会に対して向いている方向が同じなのだ、とエシカル協会理事の森敏さんは話す。
 「私達は共にプロジェクトを進める仲間として、ハチドリ電力さんと共同で行うという点がとても重要だと考えています。私達の生活を支えるライフラインに占める自然エネルギーの割合を増やすことが、電力のエシカルな消費につながると考えています」。

 かつては耕作放棄地が広がり、不法投棄されたゴミが山のように積まれていたこの場所は、現在ではソーラーシェアリングの郷として生まれ変わっている。ソーラーシェアリングは、匝瑳市のアイコンのひとつと言っていいだろう。
 市内には他にも様々な規模と運営形態のソーラーシェアリングが点在しているが、これらのソーラーシェアリング群の中にあって、エシカル協会の発電所にはいわゆるメガソーラー発電所や何号機と言った名前ではなく、「THE 土と太陽の発電所 Soil & Sun」と銘打たれている。頭の「THE」は太陽光パネルの下で農業を営むThree Little BirdsのT、ハチドリ電力のH、そしてEはエシカル協会を意味する。

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