ソラシェア総研が展開する次世代農家のためのプラットフォームSSF

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2022.09.21

電力と作物のエシカルな消費を体感する 「養育の場」としてのソーラーシェアリング

 エシカル協会は、このソーラーシェアリングを単なる発電所と畑の組み合わせではなく、農業体験、自然体験のフィールドとして活用したい考えだ。
 エシカル協会が開催する「エシカルコンシェルジュ講座」では、高校生から70代までの幅広い年齢層の受講者が環境問題やエシカルの基礎を学んでいる。今後は、こうした受講生たちが、この発電所の意義や座学だけでは知り得ない自然との共生、多様性について学ぶ場になっていく。
 さらに、このソーラーシェアリングには農業の面でも学びがある。この圃場で不耕起による大豆栽培を行っているのだ。単に農業や土とのふれあいの素晴らしさという表層的な体験ではなく、不耕起栽培による土のもつ力を最大化する仕組みや探求、炭素固定を通じてこれからの農業のあり方などについても学習できる共同養育の場にしていきたいと森理事は話す。

都会暮らしで自然から離れた生活をしている人でも、地球というひとつの惑星に住んでいる住人という当事者意識を持つこと。子供が見てもわかりやすい電力の創出と消費の関係性。これからの持続可能なエネルギー創出と我々人間が暮らしていく中で「今」取り組むべきことのヒントが、この圃場には溢れている。インタビューの中で森理事が語った、「身近なことから変えていき、地球に良い消費を広めたい」というフレーズが印象的だった。

TEXT:三浦道也
2021年12月22日 

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