reportレポート
取材
ベトナムの農業農村開発省とベトナム国家農業大学の見学をアテンドさせていただきました
私たちIRISS(ソーラーシェアリング総合研究所)の運営会社の一つであるアグリツリーは、2023年6月より、独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する、「中小企業・SDGsビジネス化実証事業」にてベトナムにおけるソーラーシェアリング事業の実行可能性調査を行っています。
アグリツリー JICA「中小企業・SDGsビジネス支援事業~ビジネス化実証事業~」に採択されました
この調査事業の一環として、2024年7月8日~13日の1週間、ベトナムの農業農村開発省とベトナム国家農業大学より計4名を日本へお招きし、各地のソーラーシェアリング設備見学、農林水産省との意見交換、パネルリサイクル工場の視察を含む、研修ツアーを企画・実施いたしました。
IRISSでは見学先の紹介と視察受入対応、代表の東による講演、農林水産省との意見交換会への同席を通じて協力させていただきました。
農林水産省との面談では、ソーラーシェアリングに係る農地の一時転用制度の成り立ち、ソーラーシェアリングの好事例と不適切事例、みどりの食料システム戦略について、環境バイオマス政策課 農林水産省再生可能エネルギー室、みどりの食料システム戦略グループ、それぞれよりご説明いただきました。
ベトナム御一行からの主なコメント
・ソーラーシェアリングの技術面、制度面、社会面で多くを学ぶことができた。
・ベトナムでは、農地をエネルギー生産と食料生産とで分かち合うソーラーシェアリングという考え方は新しい概念。農地上での太陽光発電事業は散見されるが、下部農地での営農が適切にできている例はあまり確認できておらず、発電重視の太陽光プロジェクトは農地の目的外使用として問題視されている。営農との共存へ導くためのレギュレーションが日本のように整備されていないため、制度の紹介は大変参考になった。
IRISSでは様々なニーズに応えるべく、全国各地のソーラーシェアリング優良事例への見学斡旋やコーディネートのほか、自らが運営する発電設備の運用ノウハウや農業的な知見をベースにしたコンサルティングなどを行っております。
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