Solar Sharing for Farmers 次世代農家のためのプラットフォーム

reportレポート

取材 WWB株式会社 代表取締役社長 龍 潤生

匝瑳プロジェクトを支えた企業たち (開発編)

匝瑳プロジェクトを支えた企業たち (開発編)
WWB株式会社 代表取締役社長
龍 潤生さん
農作物に嬉しい
理想の太陽光パネルを求めて

ソーラーシェアリングには、どんな太陽光パネルが使われるべきなのか? そこには、通常の太陽光発電所とは異なる様々な課題があるという。匝瑳プロジェクトのために専用パネルを開発したWWBの龍潤生社長に聞いた。

ソーラーシェアリング専用の
太陽光パネルを新開発

匝瑳メガソーラーシェアリング発電所に、太陽光パネルメーカーとして参画することができて、たいへん光栄に思っています。
最初に相談を受けたのは3年以上前になりますが、当時はまだソーラーシェアリング専用の太陽光パネルなど、ほとんど存在しませんでした。ですから、私どもは「ソーラーシェアリングに最適なパネルとは、どのようなものなのか」を考えるところから始めました。
一番にこだわったのは、パネルの下で作られる農作物への影響です。ソーラーシェアリングの提唱者である長島先生(▼P15)の指導も受けながら、太陽光が農地にムラなく降り注ぐよう、これまでにないスリムタイプのパネルを開発しました。このパネルなら強風の影響も受けにくいので、倒壊の心配もなく、安心して農作業に励むことができます。従来の生産ラインでは作れない製品ですから、手間もかかりましたが、ソーラーシェアリング専用パネルの1つの理想を具現化できたと喜んでいます。
もちろん、太陽光パネルとしての基本性能にも妥協はありません。発電効率、耐久性ともに最高水準を誇るものです。その裏付けとして、出力保証25年という業界最長レベルの長期保証も付けさせていただきました。

日本にとって社会的貢献度が
いちばん高いソーラー事業

2006年設立以来、私どもWWBは日本各地で数多くの太陽光発電所を手掛けてきました。「地球温暖化防止に少しでも役立ちたい、資源の乏しい日本のエネルギー問題に貢献したい」そんな想いからスタートした事業でした。10年を経て今思うのは、これからの日本にとって、ソーラーシェアリングこそ、最も社会的貢献度の高いソーラー事業だということです。そこには、エネルギー問題だけでなく、農業問題をも解決する可能性が秘められているといえるでしょう。
ソーラーシェアリングは、農業を続けたくても農業収入だけでは厳しいと考えていた人に、売電収入という大きな副収入をもたらします。そして、それは離農者を減らし、農業を守ることに直結します。さらに、匝瑳のプロジェクトの場合には、耕作放棄地を復活させ、新たな就農者さえ生み出しています。
私どもとしても、WWBの太陽光パネルが、こうして地域の活性化に役立っている姿を見ることほど嬉しいことはありません。そして、この先、ここでどんな美味しい作物が収穫されるのか……楽しみは尽きません。

いっそうの普及に向けて
パネルのラインナップを拡充

WWBでは今後、匝瑳メガソーラーシェアリング発電所で得たノウハウを活かして、これまで以上に積極的にソーラーシェアリングに取り組んでまいります。ソーラーシェアリング専用パネルの生産ラインも拡充できましたので、よりローコストで導入していただくことも可能となります。
さらに、地域特性や耕作する農作物の種類など設置環境に合わせてお選びいただけるよう、多様な太陽光パネル「マクサ」を開発してまいります。耐候性を重視した両面ガラスタイプや、反射光もムダなく活かせる両面発電タイプ、軽さを追求した超軽量タイプなど、「マクサ」のラインナップは多岐にわたります。
日本のエネルギー問題と農業問題の同時解決を目指して、WWBは、ソーラーシェアリングの普及促進に尽力してまいります。

※Maxar(マクサ®)は、WWB株式会社の登録商標です。

Information

WWB株式会社
東京都品川区東品川2-2-4天王洲ファーストタワー5F
TEL:103-6433-2789 https://wwwb.jp/

illustration: Tomoyuki Okamoto
photo: Kazunobu Kataoka
text: Kiminori Hiromachi


出典:EARTH JOURNAL(アースジャーナル)vol.05
販売サイト(https://earthjournal.jp/information/33390/

レポート一覧へ戻る