ソラシェア総研が展開する次世代農家のためのプラットフォームSSF

reportレポート

取材

超軽量モジュールを活用した画期的なシステムでビニールハウスでもソーラーシェアリングを

システム概要

ビニールハウスの外側に、パイプ架台が被さるように設置される仕組み。ビニール張り替えの際は、写真のようにモジュールが設置されたパイプ架台ごと持ち上げて作業が可能。超軽量のマクサライトだからこそできるシステムだ。もちろん、女性でも持ちあげることができる。

WWBでは、紹介したシステムを使った「週末農園」というソーラーシェアリングのプラン提案も行っている。路地栽培とビニールハウスに、モンゴルのゲル風住居を組み合わせたユニークなプランだ。すでに山梨県内で同プランを元にした案件も進んでいるという。

見て、触って、体験できる
WWB Solar山梨太陽光試験所

施設内には、WWBの軽量太陽光発電モジュール「マクサライト」各種が、様々なタイプの屋根やビニールハウスに設置され、大人数のMTGや説明会などにも使用できる研修室や、商談室、試写室まで完備する2階建ての研修棟も。

WWBの超軽量モジュール
「マクサライト」シリーズ

マクサライトはセル配列のバリエーションが2列、4列、6列の3タイプ、厚さのバリエーションが6mm、20mm、35mmの3タイプ用意される。ビニールハウス用はこのうち厚さ6mmの超軽量タイプを使用。

導入を決めた農家さんの気持ち

金丸さんご夫妻(山梨県甲斐市)の場合

ヤマナカ産業の山中さんと、もともと知り合いだったという金丸さんご夫妻。現在、WWBのソーラーシェアリングシステムを導入したビニールハウス設置に向けて準備を進めているところだ。「農業に携わる前は、普通のサラリーマン。退職後は、常々地域に貢献したいと考えていました。この地域も、未利用農地や遊休地が増え、高齢化や担い手不足も深刻でした。この辺りは、武田信玄公の時代に釜無川が決壊して土壌が豊かになったと言われています。特産の『八幡芋』(※当地産の里芋の名)もそうした土壌のおかげです。せっかく生まれた土地ですし、そうした作物を残していくためにも、地域の農業振興に貢献できればと考えています。最近増えてきた若い新規就農者のみなさんや、次の世代のためにも、ソーラーシェアリングが役立てられればと思います。」(ご主人/金丸寛さん)。

Information

WWB株式会社
東京都品川区東品川2-2-4 天王洲ファーストタワー5F
TEL:103-6433-2789 https://wwwb.jp/

photo: anlib design
text: Moriyuki Hatayama(Partisan)


出典:EARTH JOURNAL(アースジャーナル)vol.06 2018年
販売サイト(https://earthjournal.jp/information/33791/

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