ソラシェア総研が展開する次世代農家のためのプラットフォームSSF

reportレポート

取材 一般社団法人エシカル協会 森敏

電力と作物のエシカルな消費を体感する 「養育の場」としてのソーラーシェアリング

エシカル協会は、この「THE 土と太陽の発電所 Soil & Sun」を、単なる発電所と畑の組み合わせではなく、農業体験、自然体験のフィールドとして活用したいという考えのもと、運営しています。
エシカル協会が開催する「エシカルコンシェルジュ講座」では、高校生から70代までの幅広い年齢層の受講者が環境問題やエシカルの基礎を学んでいます。今後は、こうした受講生たちが、この発電所の意義や座学だけでは知り得ない自然との共生、多様性について学ぶ場になっていくことでしょう。
さらに、この圃場では不耕起による大豆栽培を行っており、農業の面でも学びの場となることが期待されます。森理事は、単に農業や土とのふれあいの素晴らしさという表層的な体験ではなく、不耕起栽培による土のもつ力を最大化する仕組みや探求、炭素固定を通じてこれからの農業のあり方などについても学習できる共同養育の場にしていきたいと語りました。

都会で自然から離れた暮らしをしている人でも、地球というひとつの惑星の住人という当事者意識を持つこと。子供にもわかりやすい電力の創出と消費の関係性。これからの持続可能なエネルギー創出と、私たち人間が日々の生活の中で「今」取り組むべきことのヒントが、この圃場には溢れていました。
インタビューを通して「身近なことから変えていき、地球に良い消費を広めたい」という森理事の言葉が深く印象に残りました。

TEXT:三浦道也
2021年12月22日 

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